悩めるアラサー独身STの日々

言語聴覚士の日常。転職活動中。

嚥下障害、、、

お久しぶりです。

 

とある嚥下障害の利用者さん。

胃瘻で栄養を摂り、経口摂取は難しい方。

咽頭感覚の閾値が高すぎてほとんど飲み込めず、絶えず唾液も溜まる。

 

もちろん経口摂取はリスクが大きくてしてないのだが、ご家族が「ゼリー飲料ならむせずに飲めるの!」と日常的に飲ませてます。

経口摂取のリスクは主治医からも私からも散々お伝えしています。

ご家族から「痰が多くて多くて吸引が大変」と話があり、「それならゼリー飲料はやめてみてください。むせないのは不顕性誤嚥の可能性があります。」と時間をかけて説明しました。

そしたら次の訪問時に「痰の量が減りました。」と。

熱も36度後半から35度後半に下がってる。

やっぱり誤嚥してたんじゃないの?と思ったけど「先生は熱がちゃんと測れてないのよ」と(・_・;

お宅にある体温計でも同じ。

認めたくないのねぇ…と。

だからはっきり言いました。

「食べさせたいお気持ちはわかりますが、痰が多いとリハビリが進みません。正直、経口摂取は現状ではリスクが高くておすすめできません。いつ肺炎になってもおかしくないし、現に年末にも入院されてますよね。それでも食べさせたいのか、身体の状態が落ち着くまで待ってからリハビリするのかはご家族が決めてください。」と。

その時、ご家族ははっきり返事をされませんでした。

正直リハビリ中もご家族の愚痴やしんどさの話をされて手が止まる事や、

吸引機が用意されていなくリハビリが進まないことや、

訪問の予定を忘れてお休みになってしまった事もあり、

このご家族は本当に食べさせたいのか、セラピストが訪問するだけで満足なのかがよくわかりません。

 

痰の量が減った状態で小さな氷片を舐めてもらうと綺麗に嚥下反射が出てムセもなし!

この状態から徐々にレベルアップするのが望ましいけど、ご家族は何回多職種から説明しても理解してもらえないので大変(−_−;)

来週は「氷食べれたしゼリー食べさせた!」となってるかも…